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ヤシュチラン遺跡目指して、ウスマシンタ川をボートで進む。
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ヤシュチラン遺跡の全体図
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遺跡の入り口から建造物19方向を見た様子。周囲は鬱蒼とした密林に囲まれており、建物の石には緑の苔が生えている。ヤシュチランを意味する緑の石だ。
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林の中の道を進むと、城壁のような建造物19が立ちはだかる。この建物に人一人が通れるくらいの幅のトンネルが設けられていて、中は真っ暗で進むのが怖い。説明版にはLaberinto(迷宮)と書いてあるが、まさにそんな感じ。この建物は建造物18及び76〜79が合わさった、ヤシュチランで最も複雑な形の建築物。
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トンネルを抜けた所にあるグラン・プラサに面した側の建造物19。
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グラン・プラサは東西に700m以上もある細長い形をしていて、周囲に様々な建造物が立ち並んでいる。木立が生えたままの未整備の状態がかえって神秘的な雰囲気を保つ。
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グラン・プラサを囲む建築物群の中で特徴的なのは南側にある建造物21。内部に漆喰の彩色レリーフと王の姿を彫刻した石碑が立っている。
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王の姿を彫刻した石碑。こうした石碑の多さと質の高さでは、ヤシュチランはマヤ随一の遺跡といえる。
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グラン・プラサの南側にある小高い丘の上にあるのがグラン・アクロポリス。ここに上るための階段がグラン・プラサから続いており、ちょっと見ると巨大なピラミッドの上に神殿が載っているように見える。上り口には、石碑が建てられているが、かなり風化してしまっている。
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階段の上にはグラン・アクロポリスの中心の建物である建造物33がある。大きな建物ではないが、立派な屋根飾りが残っており、神秘的な雰囲気を持った威風堂々たる神殿だ。この建物は「鳥ジャガー4世」という王の時代(8世紀中ごろ)に作られたもので、内部には頭が落とされた鳥ジャガー4世の石像の身体と頭部が置かれている。
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グラン・アクロポリスの背後の丘の上に南の神殿がある。ここは、ヤシュチランで最も高いところに位置し、建造物39、40、41の3つの神殿が並んでいる。
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南の神殿からアップダウンが続く山の中を歩くと小アクロポリスに出る。小さな広場を取り囲んで神殿などがいくつも並んでいて、森に囲まれた全体的な雰囲気が良い。
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芸術的にも学術的にも貴重なレリーフが数多く見つかっているヤシュチラン。中でも、建造物23から見つかった3枚のレリーフが施された石版はマヤ芸術の最高水準を示すとまで言われる。しかし、メキシコに残っているのは写真の一枚(メキシコ人類学博物館蔵)のみで、後の二枚はイギリスに持ち出されてしまった。
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