シュラパック遺跡(マヤ文明) メキシコ
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プーク様式の美しい装飾が残る宮殿 |
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切り石細工で作られた宮殿の精巧な装飾 |
シュラパック遺跡はユカタン半島の主要都市メリダの南に点在するプーク様式の遺跡群の一つ。INAH(メキシコ国立歴史考古学研究所)の資料によると、西暦600年から100年にかけて栄えた都市で、現在、修復中の3つのピラミッドと14の一般建築物があるという。実際には、見るべきものは「El Palacio(宮殿)」と名づけられた建造物くらいだが、華麗なプーク様式の壁面装飾をここでも見ることができる。シュラパックという名はマヤ語で「古い壁」という意味だという。
写真は、グループ1にある宮殿の四角い建物の出入り口上部を飾る雨の神チャックの顔。切石を組み合わせて作った造形は芸術的な風情がある。
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四角い宮殿の角はチャックの顔を重ねたプーク様式の建築物でおなじみのデザインが用いられている。建物の規模は小さいがこの造形は素晴らしい。
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宮殿の南面にある口を開けたチャックの巨大装飾も素晴らしい(最初の写真の全体像)。
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南東角のチャックが重なった装飾を南から見たもの。チャックの鼻が上を向いていることから、雨乞いの意味と考えられる。
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宮殿の全体像。林の中にひっそりとたたずむ一つの芸術作品といった感じがする。
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ユカタン半島はいつも暑い。太陽の光が容赦なく降り注ぎ、遺跡を巡る人たちの体力を奪う。ちょっとうんざりするところだ。
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評価の基準: ★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。 ★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。 ★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。 ★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。
★=特にお勧めはしません。
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この辺にはサイル、ラブナ、シュラパックと3つの小規模な遺跡が並んでいるが、中でも見所が少ない遺跡。宮殿の装飾は悪くないが、ルータプークの他の遺跡でもこのレベルの装飾は見ることができる。ルータプーク・ツアーに含まれている遺跡だが、個別に訪問するのであれば特にお勧めしない。ただ、装飾のデザインは各遺跡で少しずつ異なるので、見る価値はあるだろう。
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ユカタン半島の主要都市メリダから南へ約110キロのところにある。バスでは行きにくい場所にあるため、ツアーで行くのが一般的。ウシュマル、カバーなど周辺の遺跡を含めたルータ・プークツアーが毎週、金、土、日に出ている。バスと同じように、メリダのバスターミナルでチケットを買えばいい。ただし、使用する車はミニバンで定員が少ないので注意。
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