メキシコ国立自治大学/メキシコシティ

メキシコ国立自治大学(UNAM)は、1551年にメキシコ王立大学として創設された。現在の学生数は30万人にも達する、ラテンアメリカで最大規模の大学だ。

キャンパスの広さは700万uと言われるがちょっとした町ほどの大きさがある。元々、溶岩に覆われた広大な荒地に、上写真の中央キャンパスや各学部、様々な研究所、放送局、巨大スーパー、劇場、映画館などが作られた。土地が広いために学部間はかなりの距離がある。

中央キャンパスのシンボルとなっているのが上写真にある中央図書館。その四つの壁面には、建築家から画家に転向したフアン・オゴルマンによる、メキシコの神話や歴史を描いた巨大なモザイク壁画がはめ込まれている。また、大学本部の建物にはメキシコの壁画運動を牽引した3大巨匠の一人である、ダビド・アルファロ・シケイロスの壁画もある。2007年に世界文化遺産に登録された。

 

図書館の壁を覆うフアン・オゴルの巨大なモザイク画。


大学本部棟の壁に描かれたシケイロスの立体的な壁画。


哲文学部の通路にはいつも学生がいっぱい。


UNAMでは様々な勉強ができる!

UNAMには外国人教育センター(CEPE)という組織があり、海外からの学生を受け入れている。このセンターの特徴は、スペイン語のコースがメインではあるが、語学以外の講座が非常に充実していることだ。講座は、文学、歴史、政治から美術や演劇まであって、特に文学や歴史は内容が細分化されていて、入門者向けからかなり高度なクラスまである。

詳しい情報はUNAM・CEPEのサイトからどうぞ。講義のスケジュールやUNAMとCEPEの地図もある。
http://www.cepe.unam.mx/


行き方

UNAMの中央キャンパスへは地下鉄の3号線のCOPILCO(コピルコ)駅を利用するのが便利。3号線の終点は大学を意味するUniversidadだが、UNAMの敷地は非常に広いため、そこまで行ってしまうと、中央キャンパスまでバスで行かなければならなくなる。コピルコ駅から中央キャンパスまで歩いて10分ほど。
 また、メトロバス1号線に乗りDr.Garvez駅で下りると、5分ほどで中央キャンパスに行ける。


 

ラテンアメリカ博物館
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