トゥーラ遺跡(トルテカ文明)メキシコ

トゥーラ(ナワトル語ではトラン)という言葉は都市を意味するが、ここはトラン・シココティトラン(Tollan-Xicocotitlan)と呼ばれ、トルテカの首都だったされる。メキシコ中央高原の巨大勢力だったテオティワカンが衰退した西暦700年ころから、この地に移動してきた人々によってトゥーラ中心部の最初の都市化が始まり、1000年にかけて最盛期が訪れる。この時の人口は最大で5万5000人程度と推測されている。

12世紀になると、都市の衰退が始まり、中心部の主要な建物が焼かれてしまう。しかし、都市は滅亡することなく、14世紀半ばにはメシーカ(アステカ)に占領されながら存続した。

写真はピラミッドBの上に立つ戦士の石像。神殿の天井を支える柱だった。

トゥーラの町はメキシコシティから約70キロ北にある。メキシコシティの北ターミナル(Central Camionera del Norte)から、快適な長距離バスが頻繁に出ている。トゥーラのターミナル近くを通る路線バスで遺跡のビジターセンター入り口に行ける。遺跡には徒歩でも行けるが、ビジターセンターの場所が町の反対側になるため、1時間弱はかかる。

 

トゥーラの最大の見どころがピラミッドB。トゥーラが栄えた西暦900年ころに建設されたもので、ピラミッドの全ての壁面にジャガーや鷲のレリーフがはめ込まれ、赤を基調とした鮮やかな色に塗られていたという、壮麗な神殿だった。
 神殿の前に列柱が並ぶ形は、同時代にユカタン半島で栄えたチチェン・イッツアの戦士の神殿とよく似ている。このため、両者に交流があり、トゥーラの影響がチチェンイッツアに及んだとする説がある。


ピラミッドBの壁面にはめ込まれたレリーフ。


ピラミッドBの上から見た列柱とピラミッドC。


トルテカの戦士を象っているとされる石像。その謎めいたいで立ちのせいで、生命維持装置を付け、光線銃を持つ宇宙人という説もある。


遺跡の中心部から離れた場所には一部が半円形になっている祭壇が残されている。




勝手に評価/お勧め度 ★★★
★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。
★★★★=かなりいい、一度見てほしい。
★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。
★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。
★=特にお勧めはしません。

こじんまりとした遺跡だが、ピラミッドの上に立つ石像が面白い。これは宇宙人飛来説の元になっており、腰にぶら下げているのが光線銃、胸にあるのが生命維持装置だそうだ。そんな、荒唐無稽な話も、現地に立ってみると意外に信じられたりする。併設の博物館などのビジターセンターも整備されている。メキシコシティから日帰りでゆっくり行けるから、時間があればどうぞ。

 

ラテンアメリカ博物館
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