ラパス ボリビア

ボリビアの首都ラパスは標高4000mの高所に広がる大平原であるアルティプラーノにぽっかりとあいた巨大な穴の中に作られた町だ。穴の底と淵では標高も異なり、穴の外にある飛行場が標高4000mであるのに対し、穴の底に位置する中心部は標高3600mほどになる。酸素量は0mと比べて3分の2程度しかないため、旅行者には高山病になる人が多い。

町の中心にはオフィスやホテルのビルが立ち並び、政府の主要な建物や高級住宅街が広がる。上のほうに行くほど貧しい人たちが多くなり、穴の外には地方から流入する人たちが集まって新しい町「エル・アルト」を形成している。写真はラパスの中心部からエル・アルトへと運行されているロープウェイ。

ラパス中心部の地図

ラパスの空港はエル・アルトにあり、車で30〜40分ほど。ただし、道路の渋滞がかなり激しいため1時間以上かかることもよくある。空港と街の中心部はミニバンが結んでいる。慣れると安くて便利だが、はじめはタクシーを使ったほうが安心。空港ビルの出入り口に待っているちゃんとしたタクシーを使うことが重要。料金はラパスの中心まで10USドル程度。

 

観光の中心・サガルナガ通り周辺

観光の中心となっているのが、メイン通りに面して建つサン・フランシスコ寺院。1549年に建てられたという伝統ある教会。現在の建物は17世紀の再建だが、ラパスを代表する建築物となっている。教会前の広場には、観光客や物売りなど大勢の人がいつも行き来しており、賑やかだ。


サン・フランシスコ教会の横から南西に伸びる細い坂道が、ラパスで最も有名なサガルナガ通り。土産物屋や旅行会社などが軒を連ねており、常に観光客で賑わっている。


サガルナガ通りの土産物屋はこんな感じ。


周辺の通りには土産物屋が集まっている。


夜のサガルナガ通りは味わいがある。この辺りの治安は比較的いい。



ラパスの中心・ムリリョ広場周辺

街の中心であるムリリョ広場はサン・フランシスコ寺院から東に歩いて10分ほどのところにある。広場に面して、カテドラル(後方の建物)や大統領官邸などもある。日曜日などは、広場で催し物をやっていることがある。写真は、軍楽隊の演奏に合わせて男女のペアが伝統的な踊りを披露しているところ。


広場に面して建つ国会の建物。


広場周辺は古い建物が並ぶ歴史地区で、趣のあるコロニアル様式の建物群が多い。こうした建物を利用した博物館がいくつかある。写真は、その一つである国立民族博物館。


銀行など金融機関が集まった地区。経済規模が小さいためだろう、あまり華やかさはない。


ボリビアでは政府に抗議したり要求をしたりするデモや座り込みなどが多い。この日も、街の中心部に大勢の先住民や労働者が集まって座り込みをしていたため、ムリリョ広場に続く道が封鎖されていた。



新たな交通機関 ロープウェイ

最近、ラパスには新たな名物が誕生した。それが、テレフェリコと呼ばれるロープウェイだ。2014年に2.4kmに及ぶ最初の路線が開通したのを皮切りに、現在では4路線、合計14.7qが完成。将来的には、さらに7つの路線を開通させる計画だ。写真はラパス南部とエル・アルトを結ぶ黄路線。


現在の路線のうち2路線(赤と黄)はラパス市内と空港があるエル・アルトを結んでおり、標高4000mに達する世界一高い場所にあるロープウェイとなっている。また、総延長14.7qは都市交通としてのロープウェイの中では世界最長。


ロープウェイの駅は街の中心部にはない。中心部に最も近い駅は赤路線の中央駅だ。


ゴンドラは十人乗りで、結構広い。


エル・アルトの駅16 de Julio(Jach'a Qhathu)の近くにラパスの街が一望できる場所がある。天気がいいと、ラパスのシンボルとなっているイリマニ山などが綺麗に見える。



庶民生活の中心地区

ロープウェイ赤路線のセメンテリオ駅から市内中心部へ向かう道を歩くとラパスの人々の日常生活を間近で見ることができる。写真は駅に隣接しているセメンテリオ(墓地)。


墓地の前のバプティスタ通りの坂を東に向かって降りていくと、周辺には花屋、雑貨屋をはじめとして様々なものを売る店が並び、大勢の人が行きかっている。


周辺に折り重なるように立ち並ぶ建物はどれも古く、雑然としたたたずまいが独特の景観を形づくる。


通りの両側には果物や野菜、日用雑貨などを売る露店が並ぶ。狭い道は四方から流れ込む大量の車やバンで埋め尽くされ、日常的に大渋滞が起きている。所狭しと並ぶ露店の間を買い物客が縫うように歩き回っている。


露天商は様々なものを売っている。この店はハーブティや薬草などを売っている。左下の袋の中には高山病予防の薬草として日常的に用いられるコカの葉が入っている。



ラテンアメリカ博物館
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