中南米 食べ歩きレポート:No.3 (メキシコ)

プエルト・エスコンディードの人気食堂に行く!
プエルト・エスコンディードのメインビーチ。

旅行慣れした人が行く静かなリゾート地

メキシコの太平洋岸にはビーチリゾートがたくさんありますが、アカプルコから300kmほど南東に下ったところにプエルト・エスコンディードという海岸があります。ここはひなびた漁港がある静かな環境が特徴で、物価も安いためにメキシコ人に人気のローカルなリゾートとなっているのです。ただ、近年では隣接するシカテラビーチがサーフィンのメッカとして知られるようになり、外国人向けのリゾート施設が整備されたことで欧米からの観光客も増えています。

プエルト・エスコンディードは漁師の港でもあり、ビーチの前にはペリカンがいっぱい。

長い海岸線を持つシカテラ・ビーチ。こちらはリゾート客が多い。

町の中心部にある食堂フキレーニャス

プエルト・エスコンディードは、気候もビーチもよく居心地はいいのですが、毎日の食事がいまいちパッとしません。そこで、宿の主人に「どこか安くて美味しいレストランはない?」と聞きました。すると、車でダウンタウンの中心部まで連れて行ってくれたのです。

海岸通りから車で10分ほどで街の中心部に着くと、宿の主人が「ラス・フキレーニャス(Las Juquilenas)」という店が美味しいと教えてくれました。大通りの歩道に面したその店は、屋根のあるオープンテラスのような感じでした。歩道に向いたバーベキュー用コンロでは肉やチョリソーなどが美味しそうに焼かれています。昼を少し過ぎた時間でしたが、お客が多く、賑わっています。値段も安そうだし、美味しそうな感じがして、テーブルに座りました。

店の前のコンロで肉やチョリソを焼いている。

店の壁にはオアハカの祭りに参加したスタッフの写真などが貼ってある。

オアハカの郷土料理モレ・ネグロを頼んでみた

すぐに花柄の民族衣装を着た女性がやってきて、「今日のお勧めは・・・・・」と、料理名を挙げていくのです。その中にモレ・ネグロがあったため、それを頼むことにしました。モレ・ネグロというのはチョコレートを使ったメキシコ独特の黒いソースのことで、大抵はチキンの胸肉やもも肉にかけて食べます。チョコレートといっても甘いわけではなく、様々なスパイスや食材と混ぜて作ることで深いコクと風味が出てきます。ただ、苦味がきついものもあり、食べてみないと美味しいかどうかわからない、結構難しい料理なのです。

運ばれてきた皿を見ると、真っ黒なモレ・ネグロソースがチキンの胸肉にたっぷりかかり、ライスが添えてあります。見てくれはいいとはいえません。チキンを切り、モレソースをたっぷりつけて口に入れると、スパイシーで深いコクのある複雑な味が口の中に広がりました。こんなに美味しい料理を食べたのはメキシコに来て初めてです。日本の料理で言うと深いコクのある黒カレーという感じです。

ウエイトレスがこちらを見ていたので、笑顔で「ビエン(いいね)」と言うと、嬉しそうに笑顔を返してくれました。

絶品だった料理モレ・ネグロ。

オアハカチーズがたっぷり入った絶品ケサディーヤ

この味に感激して別の料理も食べたくなりましたが、多くは食べれません。キッチンを見ると、女性が円形の金属プレートの上でトルティーヤを焼き、そこにチーズを乗せています。そこで、ウエイトレスにチーズがたっぷり入ったトルティーヤ(ケサディーヤと呼ぶ)を頼むと、焼きたてを1枚持ってきてくれました。少し大きめのトルティーヤの中に溶けたオアハカチーズがたっぷり入っていて、口に入れると甘さと塩味とクリーミーさが絶妙に絡まった味が溢れます。これも感動的な美味しさでした。

焼いたトルティーヤにオアハカチーズをたっぷり乗せる。

地元客相手の店だけに安い!

食事が終わり、勘定を頼むと、飲み物も含めてわずか75ペソ(600円くらい)でした。ちなみに、オアハカのレストランではモレネグロ一皿で150〜200ペソ(1200〜1600円くらい)します。

「またここに来たいなあ」と思いながら帰りましたが、遠いためタクシーで来なければなりません。結局、一度きりになってしまいました。

食事の後はシカテラ・ビーチでのんびり。

シカテラビーチのメキシコ料理

地元客の多いプエルト・エスコンディードのメインビーチとは異なり、シカテラビーチの方は欧米の観光客が中心です。レストランも観光客相手の洒落た店が多く、昼にはランチを提供しています。そんな1軒の店で食べたのが下写真のチラキレスです。

チラキレスは、揚げたトルティーヤにトマトベースのソースをたっぷりかけ、鶏肉やチーズを加えたものです。ここではサワークリームと豆の煮物フリホーレスも加えており、トルティーヤと鶏肉の甘味と塩味にトマトの酸味、そこにサワークリームやチーズなどが加わることで複雑な味が醸し出されます。私が大好きな料理なのですが、残念ながらこの店の味はそこそこでした。

シカテラのレストランで食べたメキシコ料理チラキレス

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