クイクイルコ遺跡  メキシコ
メソアメリカ地域では珍しい円形のピラミッドがある遺跡
メキシコシティ南部に位置するクイクイルコは、メキシコ中央高原で最も古いとされる都市だ。年代的には、先古典期にあたる紀元前800年ころから人々の定住と都市化が始まった。ところが紀元150年ころ、近くにあるシトレ(Xitle)火山が大噴火を起こし、都市は溶岩流に覆われてしまった。このため、人々はこの地を放棄してどこかに移動してしまい、謎の文化の跡だけが残った。

 広大な溶岩台地の中にある遺跡には独特の円形ピラミッドがポツンと残されている。周囲はエコロジー公園として整備されているが、訪れる人はまばらで、のんびりとした雰囲気を楽しむのもいい。

 

ピラミッドは、直径110m、高さ25m。一つ30s以上の石を大量に積み重ねて構成している。構造的には太陽の運行と関連付けた作りになっているそうで、宗教的な儀礼に用いられていたようだ。


頂上に登ると、上部には丸く掘り下げられた場所がある。ここからは、これまでに異なった時代に作られた5つの石碑が見つかっている。


ピラミッドの側面を見ると、大量の石を積み重ねているのが分かる。


ピラミッドを背後から見ると階段状になっているのが分かる。暇そうな警備員がピラミッドの頂上に立って回りを見ている。訪問は冬の2月だったが、気温30度を超える暑さで、炎天下を歩くのはかなり疲れた。 

 火山の噴火でクイクイルコは滅んだが、生き残った人たちは、この土地を捨ててテオティワカンに移ったとされている。クイクイルコの末裔が巨大なテオティワカンを築いたというのは興味深いが、このような円形ピラミッドはその後作られていない。



勝手に評価/お勧め度 ★★
★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。
★★★★=かなりいい、一度見てほしい。
★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。
★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。
★=特にお勧めはしません。

日本の古墳のような円形ピラミッドのみが残る遺跡。どういう文化だったのかよく分かっていないが、メキシコ中央高原で最古の文化とされているところに価値がある。メキシコシティの南端に位置し、周囲は都市の喧騒から離れた落ち着きがある。公園として整備された場所も綺麗なので、ピクニックに行くつもりで訪ねてみる価値はあると思う。アクセスはメトロバスの停留所から歩いて5分程度と便利。周辺施設は、小さな博物館だけしかない。暑い場所なので、水などはもって行ったほうがいい。

 

ラテンアメリカ博物館
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