チョルーラ遺跡  メキシコ
メキシコの古都プエブラ近郊にあるチョルーラのピラミッドは、テオティワカンの太陽のピラミッドを凌ぎ、メキシコ最大といわれている。高さは両方とも64m〜65mでほとんど同じだが、底辺がチョルーラは400m、太陽は225mとなっている。
 チョルーラで神殿の建設が始まったのは紀元前300年以前のことと推測されている。最初は小規模だった建物が、7度にわたる増築を繰り返すことによって大きくなって行った。メキシコ中央高原では、同時期に巨大都市テオティワカンが繁栄しており、チョルーラと同盟を結んでいたとされる。西暦700年ころから両都市は衰退してしまったが、チョルーラはチチメカやトルテカといった部族の影響下に入り、交易や宗教の中心地のひとつとして存続していった。
 1519年、アステカ帝国の衛星都市として栄えていたチョルーラにコルテス指揮下のスペイン軍がやってくる。スペイン兵たちは無抵抗の住民を殺戮し3000人以上が犠牲になった。スペイン人たちはチョルーラを占拠した後、先住民の神々を封じ込めるため周囲に50ものキリスト教の教会を建設したという。


チョルーラへの行き方

チョルーラはプエブラの郊外に位置している。プエブラ市内にチョルーラ方面行きのローカルバスのターミナルがあり、そこから30〜40分。バスはチョルーラの町まで行くため、運転手に聞いて途中で降りるほうがいい。窓の外を見ていると遺跡である小山の上に載った教会が見える。

 

住宅街の近くにある小山のようなピラミッド。


ピラミッド内部を通る見学路。人がなんとかすれ違いできるくらいの狭いトンネルが延々と続く。ピラミッドの内部をよく見ると、古いピラミッドの上に新しいピラミッドを重ねて作ることで大きくしていったことが分かる。


南側に回ると神殿の基台部分が修復されているのを見ることができる。ここから見ると巨大なピラミッドというのが分かりやすい。


彩色された壁がある場所。屋根が掛けられているため壁がどうなっているのか見えない。神殿内部には綺麗な彩色壁画が残されているそうだが、一般公開されていない。


ピラミッドの西側に綺麗に修復された神殿の基台部分がある。テオティワカンの建築物に形状がよく似ている。ただ、作り物感が強すぎて違和感がある。


頂上にあるロス・レメディオス教会は小さいが、外観も内部の主祭壇も美しく、地元の人たちの信仰を集めている様子が分かる。ピラミッドの上からは、チョルーラの街や美しい田園風景、そして、遠くにメキシコで最も有名な二つの山、ポポカテペトルとイスタシワトルが聳えているのも見える。


カラフルな色遣いのチョルーラの街。中央に教会と修道院がある。


女性の寝顔に見えるというイスタシワトル山。




勝手に評価/お勧め度 ★★

★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。
★★★★=かなりいい、一度見てほしい。
★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。
★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。
★=特にお勧めはしません。

メキシコ最大とは言え、小山にしか見えないピラミッドだけではちょっと苦しい。基盤部分の発掘整備が進んでいるので、これから見所が増えて行くことに期待したい。ただ、ピラミッドの上から見た景色が美しい。メキシコ人の日常が垣間見られたりするのもいい。個人的にはテオティワカンよりも、こちらの方が好きだ。周辺施設は小さな博物館があるくらいだが、周囲にはレストランやお土産屋などが多い。チョルーラだけ見に行くのはお勧めできないが、プエブラに行ったついでなら行ってみる価値あり。

 

ラテンアメリカ博物館
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