カンペチェ歴史的要塞都市 メキシコ

メキシコ南部のユカタン半島西部に位置し、スペインの殖民都市として栄えたカンペチェ。メキシコで集めた富をスペイン本国に運ぶための拠点港だったことから、カリブ海を荒らし回る海賊たちに何度も襲撃を受けた。このため、街を防衛するために砦や防壁を築く要塞化が進められた。また、支配者であるスペイン人たちは城壁に囲まれた市内中心部に住み、植民地支配による富を使ってスペイン風の建築様式の施設や住居を整備したのである。この要塞や市内の美しい町並みは現在も残っており、その歴史的価値が認められて1999年に世界文化遺産に登録された。

カンペチェへの行き方

カンペチェはメキシコ湾に面したユカタン半島の南西部に位置する。ユカタンの主要都市メリダから1等バスで約4時間ちょっとで行ける。

 

市民の憩いの場となっているインデペンデンシア公園。周囲にはカテドラルのほか政府関係の庁舎、レストラン、商店、ホテルなどが軒を連ねており、夕方になると散歩する人たちの姿が多くなる。


海賊から街を守った城壁が今も残る。


市内にはコロニアル形式の建物が並んでいる。古い建物を残すことに苦心しているのが分かるが、家のペイントには決まりがないようで、非常にカラフルな町並みになっている。この通りは駐車禁止になっているのか、まったく自動車が停められていない。突き当たりは、城壁の中に入るために4つ設けられた門の一つ「大地の門」。


まるでテーマパークの中にいるような感じの町並み。住居の建物はほとんど同じ形だが、写真手前右の施設などはヨーロッパ風の凝ったデザインになっている。


教会のデザインはメキシコ風のものが多い。メキシコ独特の鐘楼とコロニアル風のアーチを組み合わせた典型的なスタイルだ


海岸沿いには、メキシコ湾を望む遊歩道が整備されている。



 

ラテンアメリカ博物館
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