HOME C.AMERICA S.AMERICA BLOG CONTACT  
  HOME中南米ツアー体験記 > ゴクタの滝に行く!

 



ゴクタの滝に行く! (ペルー)


落差771mの神秘の滝


世界第3位?の落差を誇るゴクタの滝へ

ペルー北部の山岳地帯にある町チャチャポヤスは、近年、観光開発が進んでおり、周辺の古代遺跡などを巡るツアーが数多く催行されています。その中で、自然と触れ合えるツアーとして人気なのがゴクタの滝へ行くツアーです。

私はツアー会社の人に「ゴクタの滝は世界第3位の迫力ある滝だから、絶対行ったほうがいい」と勧められました。聞くと、往復5時間も歩かなくてはならないと言うし、その日は雨も振りそうだったため、かなり迷いましたが、他に適当なツアーがなかったので行くことにしました。

ツアーは、私以外すべてペルー人。10人乗りのバンが走る道の周囲には壮大な山岳風景が広がっています。どことなく、エンジェル・フォールズがあるギアナ高地に似た感じの山が多いのです。

ゴクタの滝への入り口付近。周囲の山々は切り立った岩壁を持つものが多い。

 

滝巡りの所要時間は約6時間

ゴクタの滝の入り口にある村に着くと、車から降りて管理事務所に入山届を出します。滝を見学して戻るまでの所要時間は6時間弱となり、昼をかなり過ぎますが、戻ってすぐ村の食堂で食事ができるようにメニューを選んでおきました。

5歳ぐらい女の子を含むペルー人8人と私は、ガイドに先導されてゴクタの滝に向かいました。「こんな小さな女の子なのに?」と思ったのですが、途中までは馬に乗って行けるということでした。


ゴクタの滝に通じる道。中央の建物で入山の手続きをする。

最初の峠から見た滝。結構遠くに感じて、少し不安になる。


優美な滝の姿を見ながら歩くコース

大学で自然保護を学んでいるというペルー人の学生二人も同行し、自然保護などの話をしながら歩いて行きます。ガイドが、以前の道はアップダウンがきつく結構大変だったが、新しい道ができてかなり楽になったと説明してくれました。

その言葉どおり、途中で大変な坂も少しあるのですが、大半はなだらかな坂道になっています。そのため、歩くのに苦労するほどではなく、膝に不安を抱える私でも大丈夫という感じでした。

峠を越えるたびに、ゴクタの滝が近づいてきます。二段に分かれ、ほぼ垂直に落ちる滝の姿は優美です。原生林に覆われた周辺の景色も素晴らしく、疲れもあまり感じませんでした。


山道は時々険しくなるが、山登りのようなきつさはない。

 

鬱蒼とした原生林の中を歩く

滝に近づくと、鬱蒼とした原生林の中を歩く道になります。雨に濡れた石ころだらけの道は歩きにくく、年配の女性は滑って転ばないように、かなり慎重に進んでいました。このため、密林に咲く綺麗な蘭の花を眺めたりする時間的余裕があり、結構楽しめました。

  2時間ちょっとで、飲み物などを売っている休憩所に到着。ここで一休みしてから先に進みます。そこから滝までは30分ほどの距離です。「馬はここまで」と言われ、女の子も母親に手を引かれて歩き出しました。


切り立った山肌も原生林に覆われている。

林の中を続く道をみんな並んで歩く。

いよいよ滝が近づいてきた。二段に分かれる滝の様子がよくわかる。


500mを超える迫力あるフリー・フォール

いよいよ滝に近づくと、周囲の森はコケだらけになりました。地面だけでなく樹木の枝もコケで覆われています。霧となった滝の水が常に降り注いでいるからでしょう。霧雨の中を先に進むと、突然、視界が開け、正面に迫力ある滝が姿を現しました。

ここまで滝に近づくと、2段に分かれた滝の1段目はほとんど見えません。ゴクタの滝は、上段が231m、下段が540mありますので、ここでは500mを超える迫力あるフリー・フォールを下から眺めることになります。

地形のせいか風が非常に強く、水は500mの距離を落ちる間に、その多くが周囲に舞い散ります。このため、滝壺の淵の周辺では、常にかなりの雨が降っているような状態です。みんなで滝壺に下り、濡れながら流れ落ちる水と垂直の岩壁の迫力を楽しみました。


滝の近くでは、樹木もコケに覆われている。

滝壺になだれ落ちる水。

滝壺は意外に小さい。

滝壺から見上げると垂直に切り立った岩壁に圧倒される。

滝壺の水は、川になって山々の間を流れていく。

 

ゴクタの滝は世界5位?

ところで、ゴクタの滝が落差771mで世界第3位だと発表したのはナショナル・ジオグラフィックで、2006年3月のことだそうです。発見者は、ドイツ人のステファン・ジーメンドルフという探検家です。

現地の人は、昔からこの滝を知っていたそうですが、滝周辺に大蛇が棲むという伝説があったため、近づく人はほとんどいなかったということです。

私はガイドに「ゴクタが世界3位なら、2位はどこにあるの?」と聞きました。すると、「南アフリカにあるそうだが、よく知らない」と言います。後で調べてみると、実はゴクタが世界3位とは、今では言えなくなっています。

元々、滝の大きさというのは単純に決められないのです。世界一の落差を誇るエンジェル・フォールズは約1000mを一気に落ちるフリー・フォールですから、文句のつけようがありません。しかし、そんな滝は他にありません。世界2位という南アフリカのトゥゲラ・フォールズも、落差は948mありますが、5段に分かれていて、岩壁を水が滑り落ちる部分もあります。

参考までに、World Waterfall Databaseという資料を見ると、「500フィート以上のフリー・フォーリングで、85度以上の角度で落ちる滝」部門では、ゴクタの滝は5位になっています。


540mの落差がある下段の滝。


雨に降られた帰り道

滝壺近くで休んでいると、突然雷が鳴り出しました。ガイドが、「雨が降りそうだから帰ろう」と言うので、みんな急いで帰路に着きました。

しかし、5分もしないうちに雨が降り出しました。霧状の滝の水とは違い、大粒の雨が身体を叩きます。私と女性たちは所持していたカッパを着ましたが、男たちはほとんど雨具を持っていません。帰りの道も2時間半以上かかるのですから、みんなあきらめたように濡れながら泥道を歩きます。

 結局、雨が上がったのは1時間半ほどしてからでした。周囲の山を見ると、行きにはなかった大きな滝が数本流れ落ちていて驚きました。山の上ではかなりの雨が降ったのでしょう。

 多くの人が、ずぶ濡れ、泥だらけになった、大変なツアーでしたが、滝は思った以上に素晴らしく、苦労して行った価値はありました。乾季に行けば雨に降られることはないのですが、水量が少ないため滝の迫力がなくなってしまうということです。

 やはり、雨が降っても水量豊富な雨季がいいと思います。


雨上がりのゴクタの滝は湧き出す雲に包まれていた。

村に着いて食堂で食べた遅いランチ。揚げ鱒のフライドポテト添え

 

ページトップへ


ラテンアメリカ博物館
Copyright 2021, K.Norizuki.all rights reserved