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滅亡したマヤの都市イサマル (メキシコ・ユカタン半島)
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ユカタン有数の巨大ピラミッドが聳える |
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巨大なピラミッドであるキニチ・カクモの上部にある神殿 |
イサマルはかつてユカタン半島を支配したマヤの有力都市だった。16世紀にスペイン人が侵略したことで都市は破壊され、その跡にスペイン風のコロニアル都市が建設されたが、町には今でもマヤのピラミッドなどの神殿跡がいくつか残っている。その中で、最大の規模を誇るピラミッド神殿が、街の中心から北に15分ほど歩いたところにあるキニチ・カクモ(Kinich-Kakmo)だ。
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キニチ・カクモのサイズは、幅173m、奥行き195m、高さ36mで、ユカタン半島北部では最大級の巨大ピラミッド。その基壇部は、まるで砦の石垣のように見える。
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キニチ・カクモの巨大な基壇の上には大きな広場があり、そこにピラミッド神殿が建てられている。このピラミッドは角が丸くなっていて、かなり優美な姿だったことが窺える。
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ピラミッドの正面階段部分と西側の傾斜。階段状に層を重ねた形状が美しく見える。
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ピラミッド神殿の上から見たイサマルの町。公園のようになっている緑の広場はキニチ・カクモの基壇上のスペース。かつてはここにも複数の神殿が並んでいたことだろう。
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イサマルは「黄色い町」と呼ばれるように、町のほとんどが黄色で塗装されている。これは19世紀に「白い街」と呼ばれるメリダに対抗して、町の色を決めようとしたことが始まりだという。黄色は、マヤの神話で人間がトウモロコシから生まれたとされていることから、トウモロコシの実の色として選ばれた。奥に見えるのが町の中心になる修道院。
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イサマルの修道院はユカタンにおけるキリスト教の聖地となっており、巡礼地としても知られる。この修道院は、異端審問により多くのマヤの古文書を焼いたディエゴ・デ・ランダが院長を勤めたことでも知られる。ユカタンにおけるマヤとスペインの対立を象徴するような場所でもある。
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★★
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評価基準:
★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お勧め。 ★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。 ★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。 ★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。 ★=特にお勧めはしません。
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マヤの遺跡より、街の中心を占めるイサマル修道院と黄色い町として有名なところ。遺跡としてはキニチ・カクモ(Kinich-Kakmo)などのピラミッドがいくつか残っているが、特に見るべきものはない。ただ、この町は観光客がけっこういるため観光客向けの施設が揃っていて歩きやすい。一方、都会にはないのんびりとした田舎町の雰囲気に溢れているのがいい。また、修道院は大きく、結構見ごたえがある。遺跡のためだけに行くのはお勧めできないが、町を見るのも合わせればお勧め★★★にできる。
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イサマルはユカタン半島の中心都市メリダから東に70kmに位置する。メリダの2等バスターミナルからイサマル行きのバスが出ている。所要時間は1時間ちょっと。2等バスのターミナルは、観光客が主に利用する1等バスのターミナルとは離れた場所にあるので注意。
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