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チチェン・イッツア遺跡の入り口にある管理棟。博物館が併設されている。
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遺跡の中心地域。入場して遊歩道を進むと、ククルカンの神殿の前に出る。
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スペイン人がその威容から「エル・カスティーヨ」(城)と呼んだククルカンの神殿。高さ24mと中規模だが、均整がとれた美しい姿が特徴のピラミッド。この神殿には天文学の研究が盛んだったマヤの技術の粋が集められている。一つの面の階段の数は91あり、それが4面で364。それに最上段を加えて一年の日数を示している。この階段の下の部分には羽根毛の蛇(ククルカン)の頭が置かれており、春分の日と秋分の日には、階段状のピラミッドの側面の影がちょうど蛇がのたうっているように映るようになっている。現在は、ピラミッドの保護のため上には登れなくなっている。
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東側に位置する戦士の神殿上から見た「ククルカンの神殿」(現在は、戦士の神殿にも上ることはできない。1993年撮影)。
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戦士の神殿の上部。羽根毛の蛇ククルカンの頭と胴(柱)が通路の両脇に置かれている。この前には生贄の心臓を置いたとされるチャックモール像がある(上の写真で像の頭が見えている)。
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ククルカンの神殿の上から見た「戦士の神殿」。メキシコ中央高原を支配したトルテカの建築様式になっている。トルテカは羽根毛の蛇「ケツアルコアトル」伝説を生み出したが、それがこの地に伝わってククルカンとなったとされている。
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骸骨のレリーフが施された祭壇「ツォンパントリ(Tzompantli)」。このレリーフのように、実際に捕虜など生贄の首を刎ねて、それを並べて展示する場所だったと考えられている。たくさんの生首が腐ったり、鳥に食われたりしながら骸骨に変わるまで展示するもので、壮絶な場所だったことが想像できる。
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ツォンパントリには戦士と鷲の精巧なレリーフも施されている。
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ククルカン神殿の北に位置する球戯場。マヤでは、神事として盛んに球技が行われ、多くの都市で球戯場が作られた。チチェン・イッツアの球戯場は、その中でも最大の規模と言われる。手前右には「ジャガー神殿」があり、フィールドの奥には「北の神殿」がある。
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球戯場の壁の下部には、球技に関する儀式の様子が彫刻されている。写真下に骸骨が描かれた円形のボールがあり、右側のひざまづいた人の首から、血を示す数匹の蛇が飛び出している。以前、このレリーフはゲームの勝者の首を刎ねているものと説明していた。死は神への捧げものになることを意味し、名誉なことという考えからだ。だが、左側に立つ勝者によって右側の敗者の首が切られたとみるほうがよさそうだ。左側には勝者が立っており、その手に握られた首が左下に見える。
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聖なる湖「セノテ」へ続く道。300mほど続く沿道にはみやげ物屋が並び、物売りが観光客に盛んに声を掛ける。有名になった遺跡がこうなるのは仕方がないが、うるさい! |