グアテマラシティにある二つの博物館
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グアテマラシティにはマヤ文明に関する博物館はが2つあります。1つは街の南側、ソナ13にある国立考古学民族学博物館、2つ目は街の南東に位置するフランシスコ・マロキン大学内にあるポポルブフ博物館。また、ここにはマヤの伝統的な織物を集めたイシチェル博物館もあります。
どちらの博物館も街の中心部(ソナ1)から遠く、路線バスは分かりにくいためタクシーを使うのがベターです。しかし、この時、私は残りのお金が少なかったため、あえて行き先不明の路線バスを利用した「出たとこ勝負」で行ってみることにしました。
近くの道路を通るバスに適当に乗り、外の景色を見ながら移動して、適当なところで降りる。わけが分からない場所に行ってしまったときは、仕方ないのでタクシーを使うという方法です。今回は、バスから降りて30分も歩くことになりましたが、何とか無事に国立考古学民族学博物館に到着しました。
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ソナ1のホテルの前の道を通る路線バス。どこへ行くのか全然分からない。
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グアテマラシティのビジネス街ソナ10
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歩いて到着した国立考古学民族学博物館。ソナ13にある。
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見所は芸術的な彫刻群
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この博物館に来るのは3回目です。館内に入ると、まず、民俗学の展示があり、グアテマラ各地にあるマヤの村の民族衣装などが並んでいます。これを見ると、マヤの村のオリジナルの衣装デザインが分かります。
展示の中心は、数多いグアテマラのマヤ遺跡から出土した石碑類です。メキシコの博物館でもマヤの石碑はたくさん見られますが、この博物館の展示は質・量ともに群を抜いています。展示方法が昔と変わらず、あまり良くないのですが、芸術的な彫刻を施した石碑群は必見です。
なお、現在、博物館は拡張工事を行っており、それが完成すると展示面積も展示品もかなり増えると思います。
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博物館の民族学展示
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伝統的な刺繍を施したサンマテオ・イシタタンのウイピル
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マヤの遺跡から出土した王を彫刻した石碑
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マヤの神殿を建設している様子を表したジオラマ
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炎天下の道を1時間歩いて博物館へ
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博物館を出たところにいたタクシーの運ちゃんと無駄話をしたところ、ここから次の目的地であるポポルブフ博物館は「遠いけど、歩いて行けないこともない」と聞きました。そこで「じゃあ、試しに歩いてみよう」ということで、運ちゃんに別れを告げ、炎天下の道を東に向かって歩き始めました。
ソナ13からソナ10の中心部を抜けて、合計で約1時間ちょっと歩いたと思います。ようやく、ポポルブフ博物館があるフランシスコ・マロキン大学に到着しました。
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ソナ10の遊歩道をひたすら歩く
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フランシスコ・マロキン大学のキャンパスにある博物館
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マヤらしい奔放な芸術性に溢れる展示品
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ポポルブフ博物館は、以前はソナ10のオフィスビル内にあったのですが、大学のキャンパスができて、こちらに移転したのです。一緒に、マヤの織物を展示するイシチェル博物館も向かいに移転しました。マヤ遺跡のデザインを外壁に用いた立派な施設の中あり、静かで落ち着いた環境で、マヤの美を堪能できます。
博物館の展示はマヤの土器類が中心ですが、整った展示施設もあり、かなり見応えがあります。大型の石碑などはないのですが、神や動物をモチーフにした壺や香炉などのデザインは、マヤらしい奔放な芸術性にあふれています。
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博物館の展示品。壷や香炉が多い
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蝙蝠の顔をした神か人の彫刻
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精巧な彫像が載せられた香炉
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旅の終わりに・・・
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今回の旅行も無事に終了しました。途中で、財布をすられるというアクシデントはありましたが、危険な場所が多い中米諸国の旅行で、特に危険なことも無く済んだのは良かったと思います。ただ、中米諸国の旅は、やはり危険な場所が多いことに変わりありません。私の周囲でも、首絞め強盗に全て持っていかれた人がいましたし、盗難などの小さなトラブルは数え切れないほど起きています。
今回の旅行で最も良かったのは、やはりグアテマラです。この素晴らしい国を、いずれまた訪問したいと思いますが、その際は、十分に情報収集して、できるだけ危険を避けるようにしたいと思います。
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日曜日、首都グアテマラシティの中央広場に集まる人たち。
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