カハルペチ遺跡は中米ベリーズの中西部にある町、サン・イグナシオの南の丘の上にある。ここに人が住み始めたのは紀元前1200年ころと言われており、周辺地域では最も古い時代の遺跡の一つとされている。ここが放棄されたのは西暦800年代のことだが、その理由は明らかになっていない。 遺跡にはピラミッド型の建築物や住居など34に上る建築物がある。全体として見ると地域防衛のための砦のような感じだが、マヤのエリート一族が居住していた宮殿ではないか推測されている。ちなみに、カハルペチというのはダニのいる場所(Place of the Ticks)という意味で、この遺跡の調査に当たった学者がダニに悩まされたことから名づけられたそうだ。 この遺跡には目立った特徴がある建築物はないがA1というピラミッド型建築物がマヤの特徴的な神殿の形をしている。高さは24mほどの小さなピラミッドで、上に登っても周囲の森に覆われた遺跡が一部見えるだけだ。 |